ヘリコプターとマルチコプターには、それぞれメリットとデメリットがあります。
ヘリコプターの最大のメリットは、飛行時間です。弊社が使用する機体はガソリンエンジンを搭載しています。ガソリンエンジンの場合、大型の燃料タンクを搭載できる分、飛行時間を長くすることができます。弊社が使用する機体では、最大30~60分連続飛行することが出来ます。この特性を生かして、連続撮影などのシーンで使用しています。
逆にデメリットは、ガソリンエンジン故の騒音と振動があります。ガソリンエンジンの排気音は、意外と大きく、上空でバイクが走っていると想像すると良いでしょう。このような爆音機を住宅密集地で飛行する場合、騒音の苦情等が考えられます。
さらに、このエンジンから発せられる振動も、撮影ではかなり影響します。特に動画撮影では、この振動の影響が映像に映りこむ為、振動対策をしっかりと講じなければなりません。
マルチコプターの場合のメリットは、静穏性に優れていることです。マルチコプターはモーターによる電動機です。ガソリンエンジンと異なり、エンジン音はありません。また、排気ガスを排出することも無いため、都市部での撮影に適しています。
さらに、振動においても少ないことから、動画撮影にも適した機体といえます。
逆にデメリットは、最大飛行時間15分とガソリン機に比べ飛行時間が短いことが挙げられます。電動機は、動力用バッテリーを搭載しますが、長時間飛行を目指して、大容量のバッテリーを搭載しても、バッテリー重量が重くなるため、期待通りの飛行時間を得ることは出来ません。搭載する重量とのバランスが必要となります。
このように、メリットとデメリットを両者がカバーすることで、シチュエーションに応じた機体選択が可能となります。